「はあ…またおこられる。」
私、村瀬結衣。今日、学校の通知表が配られた。図工と体育は4。あとは3。
え?そんな悪くないって思った?実は…双子の姉の結奈…結奈が原因なんだ。
私の住む県では、年2回、テストがある。そのテストは小4からあって、結奈は小4のころからず~っと1位…。そのせいで私は、くらべられてしまう。
「ただいま…。」
「あら、結衣。あのね、結奈がすべての科目で5をとったのよ。そういえば結衣は?」
「私?私は…図工と体育が4であとは3。」
「あ、そう。やっぱりね~。結奈とは大違いね。」
毎回そうだ…。もういや!!
~次の日、二人の部屋~
ガチャ…
「あ、結衣…。」
結奈が音楽プレーヤーを片手に持って『あれ?いたの?』って感じの顔をした。
「結奈。その音楽プレーヤーどうしたの?」
「え?結衣もらってない?今日ごほうびにって…。全部5になったからって。」
「…。結奈なんて大キライ!私がバカなの知ってて…わざと言っているんでしょ!?」
そういうと私は家をとび出した。
たたたっっ
走ってついたところは学校だった。
ーそうだ。学校の屋上からとび下りれば…
結奈にももう会わなくてすむー
今となっては、恐ろしい考えだが、当時はそれしか思いつかなかった。
私は、屋上のフェンスのないところに立った。
「さようなら。」
私は一言つぶやいた。これでやっと楽になれるー…。
その時だった。
誰かが引っ張る。
「あんた、なにしてんの?自殺なんてだめだよっっ。」
短い黒い髪の少女…この学校のセーラー服を着ている子がいた。
「私は美樹。あなたは?」
「私?私は結衣。」
すると美樹は、一瞬で今あったことを読み取ったような顔をした。
「なるほどね。」
美樹がつぶやいた。
「双子の姉、結奈は勉強ができる。そのため結衣は普通以上の成績をとっても『結奈とは大違い』と言われる。それがいやで自殺をしようといたってこと?」
当たったでもどうして?
「結奈は努力しているわ。あなたも…、がんばってみて。」
「…?うん。」
そして私は家に帰った。
ガチャ…
2人の部屋に入った。結奈は机で何かしている…。
「えっっ」
勉強をしていた。ノートはたなに20冊くらいあったが、どれも使い切っていた。
でも、前の学年の時のノートは捨てたはずだ…もしかして、中1になってからの4カ月で…?
プルルルル
ケータイが鳴った。いちおう美樹とメアド交換していた。
「もしもし。」
『結衣?わかったでしょ?結奈は努力してるの…』
「もしかして、結奈と仲いいの?」
『別に、しゃべった事すらないわ。』
「じゃあなんで知ってるの?」
『…まあ…ね。じゃーね!』
美樹はいったい何者なのだろう。
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