2010年4月25日日曜日

けいうちゃんとぐっさん   江口 佑香

私は朝、けいうちゃんと学校に行きます。
そして、昨日の夜ご飯のことを聞きました。
けいうちゃんは、ご飯と魚、私は、ご飯とすき焼き、タラの芽の天ぷらでした。
けいうちゃんが、
「いいなー。」
と言いました。
「私、家ですき焼き食べたことないから。」
「じゃあ、どこで食べたの?あ、学校か。」
「そう、でも、学校のすき焼きって、1,2回しか出ないでしょ。」
「あ、たしかに。」
「じゃあ、大人になって、お金をかせいで家族に仕送りを送るじゃん。 それで余ったお金ですき焼き食べに行こうよ。」
すると、けいうちゃんはけわしい顔で、
「ゆうかちゃん。」
「何?」
たぶん、なんか言われるなぁとは思いました。
「ゆうかちゃん、大人になってお金をかせげるかどうか分かんないよ。」
「でも、もしかせげたら…」
「ゆうかちゃん、芸人が夢なんでしょ。売れるかどうか分かんないよ。」
「いちいちそんな細かいこといいじゃん!」
私もついカッとなっておこってしまいました。



これがケンカの始まりでした。
「ゆうかちゃんはなめてるからだめなんだよ。」
「でも、これからだって、中学生の身だしなみだってあるし…。」
「中学生の身だしなみより、小学生の身だしなみができてないでしょ。」
「いいじゃん、別に。いちいち細かいこと。ただすき焼き食べようって言ってるだけじゃん。」
「売れなかったらすき焼きどころじゃないよ。」
「じゃあ、けいうちゃんだって歌手で売れるかどうか分かんないじゃん。」
「そうだよ、分かんないよ。だから言ってるじゃん。」
とちゅうで友だちが来て、その友達ともいっしょに行きました。
 まだケンカは続きます。
「ねえ、ゆうかちゃん、こういうことはあまり言いたくないんだけど…。」
「何?」
「6÷6は?」
「え?6÷6?・・・36。」
「かけ算してどうすんのよ!」
「あっ、1。」
「じゃあ、18÷1は?」
「えっと…。」
「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1。」
「ちょっと待ってよ!」
「こんな問題ね、1秒で分かるわ!」
「えーっと。あ、6だ。」
「ちがうわ!」
(うっ…)
「そういうことができないと、芸人なんて無理だよ。」
「でもすき焼きくらいいいじゃん。」
ギャーギャーこの後もケンカは続きます。



 このようなケンカを、私とけいうちゃんはしています。
ま、けんかするほど仲がいいです。
私は思います。
ケンカは全部が悪いわけじゃありません。
安心する人とケンカをすれば、相手のいいところや悪いところをおたがいに分かち合えると思います。
そして、私の言う事を受け止めてくれる、そういうところがけいうちゃんのいいところだと思います。
いつかけいうちゃんと、すき焼きを食べに行きたいと思います。

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